Back
・予備ギアボックス塗装。
1) 再塗装したギアボックス。
 引き続きステアリング周りのガタをチェックしました。やはりギアボックスが怪しい。
 今後の予定としては、現状をまだテストしていないのでまずはでテストを行い、その後予備に交換して更にテスト。改善されれば(されなきゃ困るけど)取り外したギアボックスの機械的な原因を究明してみようと思っています。

・クロスロッド製作
1) 上が純正のクロスロッド、下が製作したロッド部分です。
2) タイロッドエンドの錆落としをします
3) タイロッドエンドにPOR15を塗布し、ロッドに取り付けた状態(下)
4) つや消し黒にて塗装。いかがでしょうか?
 ステアリングのガタ修理の一環として、クロスロッドを、タイロッドエンドを流用して作成するつもりで、その部品の製作をとある会社に依頼してありました。それが今日届きましたので早速作業してみました。
 タイロッドエンドをKUREのラストリムーバーにて漬け置きし、その後ワイヤーブラシにて錆落とし後、POR15を塗布しました。乾燥待ちのためここで終了。
 ところで、先日タイロッドエンドの部品供給が厳しいようだと判明したのですが、流用情報について各方面に調査依頼中です。しかし調査の経過で、エンドそのものは結構何とでもなる(要は製作できる)ことが判明しています。とりあえずこちらも引き続き、流用の方向で調査を継続します。

・今日もステアリング周りをチェック。
 どうしてもリンケージには異常が発見できないため、遊びの多い助手席側を、ジョイントを外してチェックしましたが、ガタ等ありませんでした。怪しいと思っていたクロスロッドも問題なし。
 そこで一度ステアリングの遊びを調整してみようと、ネジを締めこんでみたのですが遊びが以前より多いまま、詰め切れません。ひょっとしたらリンケージではなく、ギアボックス内の遊びが過大なのかもしれません。とりあえず締められるだけ締めてみて、少し様子を見てみます。今日は錆止め塗装が乾いていないので評価は出来ませんでした。

・ステアリングリンケージのチェック。
 ステアリングリンケージは、走行フィールが良くないため確認してみました。ハブナットを締め増しした運転席側はともかく、助手席側を詳細に確認したところ、クロスロッドに若干の遊びがあるようです。
 以前にもクロスロッドを交換しましたが、それ以来2度目。しかもタイロッドエンドの方はいままで問題ないことから、特にクロスロッドには負荷が掛かるのかも知れません。対策を急ぐ必要があるようです。
 実は今日は下回りの錆び落とし&止めをする予定だったのですが、だらだらしているうちに時間的に出来なくなってしまいました。やることはいろいろあるのですが・・・。

・予備ステアリングリンケージの清掃。
 夕食後、予備で持っていたタイロッドを引っ張り出してきて清掃&錆び落としをした。
 ついでに以前交換したクロスロッドのリンクエンドの形状と、清掃したタイロッドエンドの形状を比較してみると、テーパーの形状やシャフトとスタッドの位置関係は同じでした。つまりクロスロッドが嵌っていたピットマンアーム、アイドラアームの穴に、タイロッドエンドも嵌るということです。
 クロスロッドはもうパーツでは出ないので工夫する場合、@クロスロッドのエンド部分を分解してO/Hする、Aクロスロッドのエンド部分を切断し、タイロッドエンドを取り付けるBクロスロッドのロッド部分をワンオフし、タイロッドエンドを取り付けるCロッド部分とスタッド部分をワンオフし、汎用のボールジョイントと組み合わせる、の4種類の方法が考えられます。
 ハンドリングがシャッキリしていないとドライブが楽しくありませんので、安全、安い、簡単をテーマにしばらく検討していきたいと思います。


‐・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

・ステアリングギアボックス、ウォーム起動力調整。(難易度:★★★☆☆)
 ギアボックスの調整用シムを抜きました。
 手順としては、まずギアオイルを抜き、ギアボックスのカバーがボルト4本で止っていますので、それを外せばシムにアクセスできます。
 シムは切断したのですが、ステアリングコラム、ユニバーサルジョイントを外してから作業すれば、切断しなくても OKで、狭い作業環境なので、外したほうが早くてきれいにできたかもしれないです。
 さっそく試乗してみたのですが、路面に細かくハンドルを取られるような感覚がなくなり、結構いい感じです。ただ、ハンドルの復元力が低くなったため、コーナーでは自分ですこしステアリングを戻す必要があります。

・ステアリング剛性検討
1) 検討のため引っ張り出したギアボックス(予備)
2) こんなシムが入ってました。0.05mm厚の金属製です。
 ステアリングについては購入直後からずっと、ハンドルの「取られ」が気になってきました。
 今まで行ってきた対策は、アイドラアームブッシュ交換、ステアリングを小径のものに交換、ユニバーサルジョイント交換、ホイール交換(オフセットの最適化)、アライメント調整、クロスロッド交換、ステアリング遊び調整・・・。
 以上の対策でかなり改善されて来ましたが、今でも「取られ」は感じられ、それを、ハイグリップタイヤを履いているため仕方が無いものと半ばあきらめていました。
 しかし今、ここまでシャシ、サスペンションを改良してきた中で、スポーツドライビングに集中したいなら、この「取られ」を改善する必要があると感じました。
 と私の意気込みを披露するのはここまでにして、117クーペのステアリングはR &B方式というもので、現在主流のラックアンドピニオン方式に比べると、一般にステアリング剛性が低い代わりに、自然な操舵感が得られるという特色を持っています。ただマイクーペのハンドルの「取られ」はおそらく「経年劣化」(ギアボックスのベアリングの磨耗)によるものと思われます。
 ギアボックスはステアリングの回転力を、タイヤの向きを変える左右の力に変える役割を持っており、部品としてはウォームギアがその機能を担っています。クーペのギアボックスはウォームギアの起動力をシムによって調節できるようになっており、シムを減らせば起動力が上がります。起動力が上がれば、タイヤからの衝撃が一定以下である限りステアリングの動きに反映しません。問題は逆もまた真で、ステアリングが重くなること。
 以上の検討からシムを減らしてみることに決定しました。ベストバランスを探し出すのは大変そうですが、シムを減らす分にはギアボックス車載状態で出来そうですので、コミコミ1日もあればできるかな。ハンドルの「取られ」が目論みどおり軽減されたら、アライメントも要調整ですな。


・アライメント修正。
 次にトーを半回転イン側に調整。これで直進性はかなり良くなった。あと副次的に回頭性能が向上、最小回転半径が小さくなり、狭い道が楽になった。
 ハンドルの遊び調整(ギアボックス)は必要ないようだ。


-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
・クロスロッド交換。
1) うえがア○トロ製タイロットエンドプーラー@2,000弱。下が交換用クロスロッド。上が取り外したもの。
2) ブーツを嵌めるのときはゴムを傷つけないように、金属部分だけを押すように工夫します。
 土曜日のうちに取り外しておいた。
 タイロッドセパレータの精度が悪くて部品とりから取り外すのを含め、4回程度で使用不可に。セパレータは遊びのすくない(力の逃げない)歯の薄いものを選ぶとよさそうだ。

 クロスロッドはピットマン、アイドラアームとテーパー嵌合されているが、ブーツが隙間にきっちり入っているうえ、ブーツを取り除いても差し込む隙間は大体5mmぐらい。ブーツを破壊しないと取り外すのは難しいだろう。
 ただ外れさえすればつけるのはネジを締め付けていけばちゃんと嵌ってくれる。あとはグリスを十分充填してやれば終わり。
 着いていたクロスロッドはやはりガタが出ていた。驚いたことはアイドラ側だけかと思われたガタは、ピットマンアーム側でも同じで、ただピットマンアームはギアボックスと直接つながっている為ガタが出にくいだけだったようだ。
 こう考えるとクロスロッドの状態はアイドラアーム側において強く影響すると言える。
 交換後はタイヤを手で動かす分にはガタがなくなった。
 しかしクロスロッドはもうパーツでは出ないので、スポーツ走行など負荷のかかることをする限り、この部分は長期的に交換か修理できる状態(たとえばアームをワンオフで作成し、ジョイントの部分に汎用品(あるのか?)を使用するなど)を作る必要があるようだ。

 テスト走行をしてみたがガタはないものの、直進性が悪く(低いほうに流れる)、わだちにステアリングを取られる傾向は変わらなかった。これはトー、キャンバ、キャスタ(全部ですな)の再調整が必要だ。
 おそらく現状でも低グリップのタイヤを履けば必要十分な性能だが、自分の用途からすればこれでは困るわけで、そこら辺を模索したいわけです。
 117クーペが角目に移行した際、ステアリング周りも変更されたが、その際の変更が、キャンバを立て、キャスタを多くする内容だった。これは角目のアイドラアームの設計変更から想像されるとおり、セッティングで直進性を得ようとするもの(だと思う)。
 ただアッパ、ロアアームともに丸目のものが手元にあるので、これを使いつつ、角目の基準値に近づけることになる予定。

・ステアリング周りグリス交換。
 ステアリングロッドを交換するつもりだったが、ブーツの注文ができなかった(いすゞはお盆休み)こともあり、グリスの入れ替えのみ行う。
 その際アッパーアームのブーツが消滅していることを発見。その残骸をきれいにした後で、このままだと困る(小石などを噛み込む)ことに気づいた。そこで太目の水道用のホースを短く切って、ブーツのあったところに巻きつけ、タイラップで固定しておいた。
 これでとりあえず汚れ防止と、グリスの保持もできるはず。
 トーをイン側に1/6回転させる。

・トー調整。ステアリングバックラッシュ調整。
 車検時にかなりトーインにしてもらったようなので、1/2回転アウトに。
 ステアリングのバックラッシュはハルキさんに調整してもらってからそのままだったものを、1/4回転締める。

・ハンドル交換。ステアリングギアボックスオイル交換。
 ハンドルをMOMOに交換した。直径は35cm。
 ボスはHKBの型番「OI-27」を使用。簡単に付いた。
ハンドルを思いきり切ると共鳴音がしていたのでギアボックスオイルを交換してみた。BPの半合成ギアオイル140を使用。フィラプラグからオイルチェンジャーで上抜きしたが結構いけた。
 古いオイルはまるで泥のような色でした。

・ステアリンググリスアップ。
 足回りがしっかりした。高速走行に効果あり(140巡航OK)。


・タイロットエンド交換。
 助手席側のエンドに遊びが大きかったので交換依頼。